「朝シャンをするとハゲる」――
その恐ろしい噂を聞いてもやっぱりやめられない、朝シャンの魅力…もとい、生活習慣というものは、なかなか変えられないものです。
目も覚めるし、頭皮もさっぱりすっきり、シャンプーのいい匂いもするし、髪のセットもしやすくなるなど、メリットばかりの朝シャン。その笑顔の裏でひっそりと頭皮をいじめていたかもしれない、朝シャンの本性に迫ります。
朝シャンはハゲのもと?
結論から先にいうと、朝シャンはハゲの要因の1つといわれています。 ○髪の毛を守る庇護膜が朝シャンで徐々に失われる
庇護膜(ひごまく)とは、髪の毛を外的な刺激や汚れから守ってくれる薄い膜のこと。とても薄いので、シャンプーなどの摩擦に対し、毎回剥がれ落ちます。夜に髪を洗って乾かした後、庇護膜は寝てる間に作り出されますが、朝シャンだとその時間もなく、紫外線の影響を直に受けてしまいます。そのため、髪や頭皮がダメージを受け、ハゲの原因となってしまいます。 ○頭皮が清潔でない状態で眠りについてしまう
髪の毛は夜成長します。夜遅くに帰ってきた時に、とりあえず早く眠りたい……とシャンプーをしない場合もあるかもしれません。しかし、頭皮には汗や皮脂が付着しているため、毛穴はずっと詰まったまま。発毛環境としては決して良い状態とはいえません。夜に髪を洗うと、体の疲れも取れると同時にリラックスできるので、質の良い睡眠を取ることができます。髪の成長も促進されるので一石二鳥ですね。 ○朝は毛穴が開いている
寝ている間に、頭皮は汗や皮脂を出すだけでなく、健康な髪をつくるための回復作業を行っています。朝起きた際の頭皮の毛穴は開いているため、外からの刺激を受けやすい状態。このとき、洗浄力の強いシャンプーなどを使って朝シャンしてしまうと、毛穴にダメージを与えてしまい、薄毛を促進してしまうことになりかねません。
それでも朝シャンをしたい!
「それでも朝シャンをやめたくない!」そんな声におこたえして、髪の毛を守るための朝シャン法をお教えします。
【頭皮にやさしい朝シャン3原則】
○早起きして余裕を持った朝シャンをする
○寝る前にもシャンプーをするようにし、朝シャンは軽めにする
○髪を守るために、朝シャン後はリンスで髪をコーティング