「薄毛は遺伝する」――聞く人によっては恐ろしいこの噂。

頭部が寂しい父親を哀れみ、「いつかは自分も…」と、加齢に不安を感じている方には、非常に真偽が気になるところです。この都市伝説は本当なのでしょうか。

ハゲは遺伝する?

そもそも何故、ハゲが遺伝するという説が巷にはびこっているのでしょうか?

確かによく考えてみると、ハゲている人の父親はハゲていることが多い気がしますが……

しかし、ハゲていることばかりがピックアップされて、それが目立ってしまい、中にはそうではない人もいるのかもしれません。

ハゲていなければピックアップされず、目立ちませんからね。

ではそんなことを加味しながら、ここから説を詳しく紹介していきます。 ◆ハゲ遺伝説◆

そもそも、ハゲの原因は「ジヒドロテストステロン」という聞きなれない男性ホルモンと大きな繋がりがあります。しかし、このホルモンはいきなり分泌されるわけではありません。「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで作られるのです。この酵素が生成される量は人によって異なり、量が多いと「ジヒドロテストステロン」が生まれやすくなるとのこと。結果として、男性ホルモンの量そのものが受け継がれるわけではなく、酵素量を多く作る体質が遺伝するという理論だそうです。

これが正しければ、父親がハゲている場合、体質が遺伝する確率は67%といわれています。ただし、あくまで男性ホルモンの働きや分泌量などの体質が似るため、「遺伝=確実にハゲる」というわけではありません。

結局のところ、「ハゲホルモンを作り出す酵素」が全ての元凶。逆に言うと、この酵素を減らすことができれば、薄毛を克服できる可能性もある、ということです。「ハゲ遺伝説」が証明されれば、誰かが薄毛へのカウントダウンに絶望すると同時に、世界が希望に満ちる、そんな説だと言えるでしょう。 ◆ハゲ隔世遺伝説◆

ハゲが遺伝するという説の他にも、ハゲが隔世遺伝してしまうという説も存在します。

ハゲには遺伝子配列というものが大きく影響し、(ここで遺伝子配列を説明するとややこしくなるので簡略)ハゲるか否かは、父親を見ればわかるというような説を覆すことになります。母親の方の遺伝子の方が、ハゲるか否かに影響するというものです。

これは母親がハゲているか否かということではなく、母親の父親つまり、祖父がハゲているか否かということが大きく影響するということです。理由としては髪の毛の質は、母の方の遺伝子が影響しやすいからです。

例えば父親ハゲていなくて、母親の父親もハゲていなければハゲる可能性は低くなり。父親がハゲていて、母親の父親もハゲていたら、残念ながらハゲる可能性は高くなるでしょう。しかし父親がハゲておらず、母親の父親がハゲていたらどうでしょう?

普通に考えたら確率は半分半分ではないでしょうか?ところが先ほども説明した通り、髪の毛の質は母親の遺伝子に大きく影響するので、ハゲる確率が上がります。ところがこちらも上記の「ハゲ遺伝説」で説明した通り、「ジヒドロテストステロン」物質が多く生まれるか否かで変わってくるので、「遺伝=ハゲる」という説を100%立証するものではありません。 ◆ハゲ遺伝しない説◆

上記の説で「ホルモンに対して敏感かどうか」という要素について触れましたが、この要素が、“ハゲは遺伝しない”という説の根幹ともなっています。

この要素は「伴性遺伝」という形で遺伝するため、母からしか受け継がれません。なので、父親がハゲていて、その体質が遺伝したとしても、男性ホルモンに強い体質を母から受け継いでいた場合、「ハゲない」という結果になります。そういう意味では、「ハゲは遺伝しない」とも言えるのです。

ハゲと遺伝の関係は…

遺伝する説、しない説、どちらも非常に説得力がありますが、どちらにしても遺伝が関係しています。つまり、「ハゲは遺伝する」「ハゲは遺伝しない」というより、“ハゲは遺伝に左右される”ということです。

以上から分かることは、「どちらが正しくても、薄毛対策をしておく」ことが大切だということ。だからといって100%ハゲないわけではないですが、ハゲ防止の薬が開発されるまで、それでしのぐしかないようです。

根拠に基づいた薄毛対策とは?

では、正しい薄毛対策というものにはどんなものがあるのでしょうか?

先ほどの説から考えていくと、「ジヒドロテストステロン」という物質が体内から排出されなければ、薄毛にはならないということになります。

ジヒドロテストステロンとは

まず、ジヒドロテストステロンという物質は上記でも説明した通り、「テストステロン」という男性ホルモンが、「5αリダクターゼ」という酵素に結びつき形成されています。

この2つが結びつくと、髪の毛に渡る「酸素」と「栄養」を行き届きにくくして、栄養不足の髪の毛がそのまま生えてしまいます。栄養不足の髪の毛は、細く短く産毛のようなものになってしまいます。これが俗にいう、薄毛というものです。このような髪の毛が増えてしまうと、髪の毛は直ぐに抜け落ち、徐々にハゲていくのです。

ジビドロテストステロンの排出を抑えるには

では、ジビドロテストステロンの排出を抑える方法には、どんなものがあるのか?

それは病院に通いながらの、内服薬と塗り薬による治療が中心となります。

よく考えていくと「テストステロン」を薬などで抑えてしまうと、体のホルモンバランスが崩れてしまいます。そこでこの治療では、内服薬の力で「5αリダクターゼ」を抑えて、「テストステロン」と結びつかなくしていきます。

「5αリダクターゼ」が抑えられ、ジビドロテストステロンが排出されなくなると、頭皮の中の血流が良くなり、この時に髪の毛の栄養補給として塗り薬が必要不可欠になるというわけです。塗り薬を塗ることで発毛を促進して、再び正常な太く強い髪の毛が生えてきます。

塗り薬って市販のものでも良いの?

現在は発毛を実証されている塗り薬も発売されていて、輸入代行などを使えば飲み薬も手に入る状況です。そのことから病院に通わず、それらを自分で購入すれば良いのではないか?結果からいうと、それで完治する可能性もありますが、あくまで医師の診察の元というところが重要になります。

確かに市販の薬でも、医師が処方してくれる薬と同じような効果は期待できます。

しかしそれは、自分が勝手に購入したもの。自分の薄毛に対してどんな効果が得られ、どんな薬なのか理解していないということになります。薄毛治療といっても、怪我を治すように人により治療方法も度合いも違います。それを知らず治療を行っても治るはずがありません。医師の指示のもと、病院に通いながらベストな治療方法を模索していくことが、薄毛完治の近道になります。

これらを全部含めて、薄毛の最新治療法・AGA治療と呼ぶ

これらの薄毛の原因をAGAと呼び、治療を行うことをAGA治療と呼びます。

薄毛治療も病気と同じように病院で診察をして、自毛を増やす時代になっているのです。一昔前ならば、「遺伝だからしょうがない」とあきらめていたものが、治る可能性のあるものになり、様々な治療方法を模索することができるのです。

病院ってどんな感じなの?

薄毛が気になるという方、まずはAGAの専門病院を受診してください。

最近は薄毛治療の関心が高まり専門病院も増えてきました。残念ながら、保険適用外の治療なので全て自己負担なのが現状です。カウンセリングを受け、AGA否かの判断が必要になります。AGAからの薄毛でなければ、この治療の効果はありません。自分にあった病院を探せる他、治療がうまくいかなかったときの返金制度を完備している病院もあるので、自分が納得できる病院があれば安心して治療を受けられますよ。

症状によりまちまちですが、6ヶ月ほど時間がかかると言われているので、長期的な治療時間がかかることだけは把握しておいてください。

まとめ

このページでは、遺伝に関する薄毛についてのことから、治療方法にはどんなものがあるのか紹介していきました。結局、遺伝により薄毛になる可能性が高い人でも、そうでもない人でも現在、薄毛か否かが重要になります。

遺伝によるものか、そうでないものに関わらず薄毛(AGA)に対しての治療に違いはありません。専門の病院に通って治療を行わなければ、改善のすることはありません。保険適用外の長期的な治療になりますが、治療がうまくいかなかった時の返金制度があり、自分にあった病院を見つけられれば安心して治療が受けられることでしょう。

将来的に親族の関係から、薄毛になるではないかと悩んでいる人も、今回のことを参考に、AGAは治療で改善する可能性があることを覚えておいてください。

投稿者 管理人

20代後半からAGAに悩まされ、様々なクリニックを渡り歩き、治療体験を元に、他の方の参考になればとAGAクリニック紹介サイトを立ち上げました。 AGAに悩む多くの方の力になれるよう、分かりやすくホンネの情報を発信していきます。自身の経験を生かし、よりよい選択ができるようサポートしていきたいと思っています。 AGAは人生を左右するほどの大きな悩みではありませんが、落ち込んだり自信を失ったりする方も多くいます。そんな方々の力強い味方になれるよう、全力で運営に取り組んでいきます。