薄毛への効果的な治療方法である自毛植毛について、費用相場や失敗しないためのクリニックの選び方などをまとめました。
後頭部・側頭部の毛髪を移植する「自毛植毛」のメリットとデメリット
薄毛植毛の施術には、自毛植毛と人工毛植毛とがあります。しかし、問題点の多かった人工毛植毛をしているクリニックはまずありません。
異物を皮膚に埋め込むため、人によっては拒絶反応を示したり、消耗が激しかったりするため、アメリカでは州によって人工毛植毛が禁止されています。
反対に、自毛植毛は日本皮膚科学会の「男性型脱毛症診療ガイドライン」(2010年)でも推奨されている手法です。
薄くなった前頭部や頭頂部に、毛髪の多くのこっている側頭部や後頭部の毛を移植するのが自毛植毛。もともとが自分の毛であるため拒絶反応はありません。
また、移植した毛ももとからある毛と同様に伸びるため時間がたっても自然なボリューム感が持続するなどのメリットがあります。
毛根自体がしっかり根付けば、そのまま普通の髪の毛と同じように抜けてもまた生えてくるというのが自毛植毛ならではの利点です。
デメリットとしては、外科手術になるため術後の痛みや麻酔による一時的な副作用などがあげられます。自毛植毛は植毛後、一度植えた毛が抜け落ちて再度生えてきて定着するという特性があるため、キレイに生えそろうまで数か月のスパンをみておく必要があることも覚えておきましょう。
失敗しないためには経験豊富なクリニックを選ぶ
自毛植毛は外科手術という観点からも、施術する医師の技能に仕上がりが左右されるというのも事実です。せっかくの自毛植毛も、失敗してしまうと目もあてられません。
そのため、自毛植毛をする場合は経験豊富なクリニック・医師のもとで施術をうけることをおすすめします。口コミや評判などから、じっくり判断しましょう。
効果的な自毛植毛にかかる費用は1本500円~
では、気になる費用のほうはどうでしょうか。
海外では1本あたり数百円程度というケースが多いようですが、国内では500円~1,000円/本が相場のようです。
おおよその目安としては、薄毛が気になりはじめた初期段階であれば50万円。薄毛が目立ってしまうような進行した段階であれば150万円程度を見積もっておく必要があるでしょう。
しかし、かつらや定期的な育毛などに比べてランニングコストがかからない、という点からみると費用対効果は高く、結果的にはお得になることもあります。
恒久的に薄毛が解消できるのであれば、決して高くはないと考えるべきかもしれません。